「次のハイエンドAMD CPUはどうなるのか気になるけれど、リーク情報は噂ばかりで信用できない」。自作erやクリエイターの中には、そう感じている方も多いのではないでしょうか。今回はその不安を解消できる朗報です。AMD自身の技術情報ポータルに、次世代Ryzen Threadripperの詳細が掲載されていたことが判明しました。本記事では、コードネーム「Mustang Peak」の確定情報と、まだ噂の域を出ない予測情報を明確に切り分けて解説します。読み終える頃には、次世代ハイエンドプラットフォームの全体像と、現行機を今どう考えればよいかが分かるはずです。

「Mustang Peak」はAMD公式ドキュメントで判明

Tom’s HardwareやTechPowerUp、Club386など複数の海外メディアが報じたところによると、AMDの技術情報ポータルに「TR6 Mustang Peak」というエントリーが掲載されているのが見つかりました。AMD自身が公開しているドキュメントに基づく情報で、複数の独立したメディアがそれぞれ同じポータル情報を確認しており、出どころが一致しています。一次情報として扱える点が今回の報道の大きな特徴です。

判明している確定情報

現時点でAMD公式ドキュメントから確認できている情報は、次の4点です。

  • コードネーム: Mustang Peak
  • アーキテクチャ: Zen 6(TSMCの2nmクラスプロセスで製造予定)
  • ソケット: 新設計の「TR6」(現行のTR5から刷新)
  • メモリ・I/O: DDR5メモリに対応し、PCIe 6.0をサポート

PCIe 6.0は片方向で最大128GB/秒、双方向では256GB/秒の帯域を実現するとされ、現行のPCIe 5.0から倍増する計算です。ワークステーション用途で効くストレージやアクセラレータの帯域が、大きく引き上げられる見込みです。

噂の域を出ない「核数予測」に注意

一方で、具体的なコア数やクロック、TDP、発売時期についてはAMDの公式ドキュメントに記載がなく、海外メディアの推測にとどまっています。例えば、現行のRyzen Threadripper PRO 9995WXが96コア構成であることから、CCD構成を維持した場合は最大144コア・288スレッドに達するという試算も報じられていますが、これはあくまで現行世代の構成パターンからの外挿にすぎません。コア数は、AMDが正式発表するまで確定情報として扱わないほうがよいでしょう。発売時期についても明言はなく、早くて2027年半ば以降になるとの見方が複数メディアで共有されています。

ソケット刷新の理由

TR6への刷新は、PCIe 6.0とDDR5への対応が主な理由と見られています。新しい通信規格に対応するには、ソケットのピン配置や電源供給設計を見直す必要があるためです。性能向上のためにプラットフォーム全体を刷新するのは、AMDがこれまでもThreadripperで繰り返してきた手法で、今回も同様のアプローチが取られる見込みです。

過去のソケット刷新の経緯

振り返れば、Threadripperはこれまでもソケットを刷新しながら世代を重ねてきた製品です。TR4からTR5への移行時も、対応マザーボードやメモリの入れ替えが必要になりました。今回のTR6への刷新も、性能向上のためには避けられない自然な流れです。DDR5やPCIe 6.0という次世代規格に対応することで、ワークステーション用途における将来的な拡張性は大きく高まります。

現行ユーザーの判断材料

Mustang Peakの登場はまだ先の話であり、具体的なコア数や価格が固まるまでには時間がかかりそうです。今すぐハイエンドCPUを必要としている方は、無理に情報を待つ必要はありません。現行のAM5プラットフォームでも、Ryzen 9 9950X3Dのようにゲームとクリエイティブ用途を高いレベルで両立できるモデルが存在します。次世代HEDTの登場を待つべきか、現行モデルを選ぶべきかで迷っている方は、関連記事もあわせて参考にしてみてください。

まとめ

AMDの技術情報ポータルから、次世代Threadripper「Mustang Peak」がZen 6アーキテクチャ・新TR6ソケット・DDR5・PCIe 6.0対応であることが判明しました。ただし、コア数や発売時期はまだ確定しておらず、報じられている144コアという数字はあくまで推測にすぎません。確定情報と推測情報を混同せず、今後の正式発表を待って判断してください。現行のハイエンドCPU選びで迷っている方は、Ryzen 9 9950X3Dに関する関連記事もぜひチェックしてみてください。