Core i5-14400の電源を選ぶとき、電源容量は、CPUの基本電力65Wに加え、GPUやブースト時の電力も踏まえて決めます。逆にGPUメーカーの推奨システム電源を構成の起点にします。CPUの電力仕様、GPUメーカーの推奨値、実際に載せる部品を分けて確認しましょう。

Intelが示す65Wと148W

Intelの14400仕様ではProcessor Base Powerが65W、Maximum Turbo Powerが148Wです。前者は基本電力の分類で、ブースト中には65Wを超えることがあります。後者も、実際の電力は作業内容とマザーボード設定で変わります。ゲーム、動画書き出し、アイドル状態では負荷の掛かり方が違い、CPUの実電力も変わります。

さらにマザーボードのBIOS設定で電力制限やブーストの継続条件が変わることがあります。Tom’s Hardwareの14400検証では、基板がIntelの推奨制限を超える設定を許した条件を明示し、消費電力と発熱に影響すると説明しています。同じCPUでもレビューの測定値と自分の完成品の電力が一致しない理由のひとつです。電源容量を考える際は、使う基板の設定と冷却も合わせて見てください。

RTX 5060を組み合わせる場合

NVIDIAのRTX 5060公式仕様では、GPU単体のTotal Graphics Powerが145W、推奨システム電源は550Wです。145WはGPUの値です。CPUのターボ時規定値148Wと単純に足すと293Wですが、マザーボード、メモリー、SSD、ファンなどの電力は含まれません。また、CPUとGPUが同時にどれだけ使われるかは作業で変わります。

NVIDIAの550WはこのGPUを使うシステムの推奨出発点です。採用するRTX 5060カードに追加の電源要件がある場合は、そのカードメーカーの仕様を優先して確認します。電源装置の定格ワット数だけでなく、必要な補助電源ケーブル、コネクター形状、ケースに入る物理サイズ、品質を見てください。古い電源を流用するなら、定格が足りていてもケーブルの種類が合わない場合があります。

部品・指標 公表値 読み方
Core i5-14400 基本電力 65W 常時の最大値ではない
Core i5-14400 最大ターボ電力 148W 条件によるブースト時の指標
RTX 5060 GPU電力 145W GPUの値で、PC全体ではない
RTX 5060 推奨システム電源 550W 構成確認の出発点
RTX 5060 Ti 推奨システム電源 600W 別のGPUとして扱う

容量より先に見るもの

電源装置を買うときは、まずGPUの正確な製品名を確認します。RTX 5060とRTX 5060 Tiは異なり、NVIDIAの仕様で5060 TiはGPU電力180W、推奨システム電源600Wです。将来のGPU交換を考えるなら、新しいカードの公表値へ合わせて見直す必要があります。CPUだけを決めて「ずっと550Wでよい」とは言えません。

次にコネクターとケーブルを確認します。GPUが要求するPCIe補助電源や電源規格に対応することが必要です。変換ケーブルの利用可否はGPUと電源の説明書に従ってください。さらに、電源装置の品質と保証を比較します。単にワット数が大きい安価な製品より、実際の構成で余裕があり、必要な保護機能とケーブルを備えた製品を選ぶ方が堅実です。

実際の消費電力を確かめる

PCを組んだ後に消費電力を知りたいなら、壁コンセント側のワットチェッカーでシステム全体の入力を測る方法があります。CPU監視ソフトの「CPU Package Power」はCPUパッケージの値で、電源装置からの総出力やコンセントからの入力とは別です。負荷を掛けたときのファン音、温度、クロックの変化も電力設定を見直す手掛かりになります。

電源の余裕をどう考えるか

推奨550Wに対して大きな容量の電源を選べば、将来のGPU交換に備えられる場合があります。ただし、容量だけ増やしてもケーブルの種類が合わなければ使えません。まず現在のGPUカードの補助電源端子を確認し、次に交換候補の電力要件とサイズを調べます。将来のGPUが未定なら、現在の構成に合う容量で選べます。現時点の構成に合う品質と保証を優先しましょう。

電源装置の変換効率と定格容量も別の指標です。効率が高い製品はコンセントから取り込む電力の損失を抑えられますが、CPUやGPUの要求電力は作業内容で決まります。コンセント側の計測値が電源の定格出力より大きく見えることもあります。入力、出力、CPUパッケージの監視値はそれぞれ別の指標です。

不安定なときの見方

ゲーム中だけ突然再起動する場合でも、電源容量に加え、接続や温度、メモリーの安定性を調べます。GPU補助電源の接続、温度、メモリーの安定性、ドライバーも候補です。電源の型番とケーブルが仕様を満たすかを確認し、同じ作業で再現するか記録してください。異音や異臭など異常があれば使用を止め、電源内部を開けずにメーカーの案内に従います。問題が起きる条件を記録すると、必要な対処を絞り込めます。

まとめ

Core i5-14400の65Wは常時の最大値ではなく、ターボ時の公表値は148Wです。RTX 5060との構成ならNVIDIAの推奨550Wを起点に、カード固有の補助電源と周辺部品を照合します。5060 Tiなどへ変更する場合は推奨値も変わるため、GPUの正確な型番ごとに選び直しましょう。