「Core i5-14600KFを買ったが、マザーボードのHDMI端子につないでも映らない」という状態は、CPUの故障を示すとは限りません。型番末尾のFが付く14600KFは、内蔵GPUを持たないCPUです。グラフィックボードとディスプレイを正しくつなぎ、BIOS画面から表示を確認します。初めて自作する人向けに、必要な部品と配線を整理します。
F付きCPUと映像出力
IntelのF付きデスクトップCPU一覧には、i5-14600KFがグラフィックス非搭載の製品として載っています。14600KFの仕様表も、CPUコアやメモリ対応を示す一方、内蔵GPUの項目を持ちません。
外部GPUを載せたPCであれば、通常はそのカードのHDMIまたはDisplayPort端子から映像を出します。ディスプレイのケーブルをマザーボード側の端子に挿しても、14600KFから画像を生成する内蔵GPUがありません。端子の形が同じでも、背面の上側にあるマザーボード端子と、拡張スロット側にあるグラボ端子は役割が異なります。
| 構成 | 画面表示 | 接続先 |
|---|---|---|
| 14600KFだけ | できない | 外部GPUが必要 |
| 14600KF+グラボ | できる | グラボの映像端子 |
| 14600Kだけ | 基本的な表示ができる | マザーボードの映像端子 |
14600KにはIntel UHD Graphics 770が内蔵されています。ゲーム用グラボを後から買う予定なら、Kで先にPCを起動する選び方も可能です。14600KFを選ぶ場合は、購入時からグラボ代とグラボの補助電源を予算に含めます。
最初の起動で確認する配線
- グラボをマザーボードの対応するPCIeスロットへ装着します。
- グラボが補助電源を要求する場合は、電源ユニットから指定のケーブルを接続します。
- ディスプレイをグラボの映像端子へ接続し、画面の入力ソースを合わせます。
- 起動後にBIOS画面が出ることを確認し、必要なドライバーを導入します。
グラボの仕様は製品ごとに違います。補助電源を使わない小型カードもあれば、複数のケーブルを必要とするカードもあります。カードの説明書と電源ユニットの端子構成を合わせて確認してください。CPU側の8ピン補助電源とGPU用の補助電源は、見た目が似ていても用途が違います。コネクターの表示を見ながら接続します。
映らないときの切り分け
まずケーブルの接続先を確認し、次にディスプレイの入力切り替えを見ます。グラボが正しく挿さっているか、補助電源が抜けていないかも調べます。別の映像ケーブルやグラボ側の別端子を試すと、ケーブル・端子の問題を切り分けられます。マザーボードの診断LEDがある場合は、CPU・メモリ・GPUのどの段階で止まっているかを確認してください。
ここで重要なのは、14600KFにはCPU内蔵の予備映像出力がないという点です。グラボを外した状態でマザーボードの端子から表示を試しても、原因の切り分けにはなりません。予備のグラボがあれば交換して確認し、手元になければ店頭サポートも利用できます。
購入時の判断
ゲームやGPUを使う編集作業が主目的なら、14600KFと外部GPUの組み合わせは自然です。GPUが故障した時にも画面を出したい、または当面はグラボなしで使いたいなら14600Kが向きます。KとKFはCPUコア数や最大周波数が共通なので、CPU性能だけでF版を避ける必要はありません。差の中心は映像出力と、内蔵GPUを使うQuick Sync Videoです。
グラボ選びに加える条件
14600KFに組み合わせるグラボは、ゲーム性能だけでなく接続端子も確認してください。使うモニターがDisplayPortを要求するなら、その端子がカードにあるかを見る必要があります。複数モニターを使う場合は、同時出力数と各画面の解像度・リフレッシュレートも確認します。映像を出す仕事をグラボへ任せるため、カード交換時にはPCの表示経路が一時的になくなります。
映像編集でH.264やH.265を扱うなら、GPUのエンコーダー・デコーダーも選択項目です。14600KFではIntel Quick Syncを利用できず、外部GPU側の機能またはCPUのソフトウェア処理を使います。ゲームをしない人が安価な表示用グラボを選ぶ場合も、必要な動画形式を扱うかを仕様表で確認すると用途に合った買い物になります。
購入時にグラボを後回しにしたいなら、同じCPUコア構成で内蔵GPUを備える14600Kとの価格差を確認しましょう。外部GPUを最初から買う場合も、予備の表示経路を持ちたいかで選択が変わります。
まとめ
14600KFではグラフィックボードが必須です。ディスプレイはグラボ側へつなぎ、電源コネクターも製品仕様どおりに用意します。まだグラボを選んでいない方は、この条件を先に確定してください。内蔵GPUを持つモデルとの選択は14600Kとの比較記事で確認できます。
