Core Ultra 7 265にはIntel Graphicsが入っています。グラフィックボードを買わずに画面を表示でき、動画の再生・変換にも使える構成です。デスクトップ向けのIntel Graphicsの仕様を基準に、使い道を整理します。

265の内蔵GPU仕様

Intelの製品仕様は、GPU名を「Intel Graphics」と記載しています。Xeコアは4基、最大動作周波数は1.95GHz、GPUのピーク演算性能は8 TOPSです。最大4画面に対応する記載もあります。ここにある「最大」はCPUの能力であり、実際に使える画面端子の数や規格はマザーボード側の実装で決まります。

265はデスクトップ向けのIntel Graphicsを搭載します。ノート向けCore Ultra 7 265VのIntel ArcブランドのGPUとは仕様が異なります。ゲームの性能にはGPUコア数に加え、メモリ帯域、画質設定、ドライバーも関わります。

画面出力に使う場合

265だけで組むPCでは、HDMIやDisplayPortを備えたLGA1851マザーボードを選び、モニターをボード背面の映像端子へ接続します。CPUの仕様にはDisplayPort 2.1やHDMI 2.1の出力能力が記載されています。ASUSのTUF GAMING B860M-PLUS WIFIは、背面にDisplayPortとHDMIを各1つ、映像出力に使えるUSB-Cを1つ備えます。実際の端子はこのようにマザーボードの製品仕様で決まります。解像度やリフレッシュレートの上限も、マザーボードの製品ページとモニター側の入力仕様を照合します。

外部GPUを挿す予定がある場合も、265の内蔵GPUは故障時の切り分けに便利です。映像が出ないときに外部GPUを外し、ボードの端子へつなげば、グラフィックボードとそれ以外の部品を分けて調べられます。外部GPU使用時に内蔵GPUを同時に有効にできるかは、マザーボードのBIOS設定に依存します。

ゲーム性能の考え方

Intel Graphicsは、デスクトップ表示やブラウザー、動画再生に必要な映像処理を担います。ゲームも起動できるものはありますが、高い画質やフレームレートを必要とするゲーム用GPUとして購入するのは慎重に考えるべきです。Core Ultra 7 265を使ったゲーム検証で示されるフレームレートは、GeForce RTX 4090を組み合わせた測定です。

重いゲームを主な用途にするなら、外部GPUを前提に予算を組みます。軽いゲームをGPUなしで試す場合は、そのタイトルを265のIntel Graphicsで測った実測と、解像度・画質設定を合わせて検討します。

動画処理の役割

265はH.264、HEVC、AV1のハードウェア・エンコード/デコードとIntel Quick Sync Videoに対応します。映像コーデックを専用回路で扱えるため、対応するソフトウェアではCPUコアだけで処理する構成と異なる経路を選べます。AdobeはPremiereでH.264とH.265の再生・書き出しにGPUのハードウェア処理を使うと説明しています。AV1の書き出しでは、Intelのハードウェア対応に加えて、利用する編集アプリの対応が必要です。

内蔵GPUを使った処理は、ソフトの版、素材の形式、ドライバー、設定によって利用可否が変わります。外部GPUを挿しているPCでも、Intel Graphicsを利用したい場合はOSで認識されているかを確かめます。265FにはIntel GraphicsもQuick Syncもないため、同じ用途を考えるなら265との差額に意味があります。

まとめ

Core Ultra 7 265の内蔵GPUはIntel Graphicsで、Xeコア4基とQuick Syncを備えます。画面表示、予備の映像出力、対応ソフトの動画処理には役立ちます。重いゲームには外部GPUを選び、265の映像出力にはボード上の端子を使います。動画処理には対応ソフトが必要です。265Fとの違いを詰める際は、このテーマの比較記事を続けて読むと判断できます。