AMD Ryzen AI Max搭載PCで、PerplexityのAIエージェント「Portable Computer」を使えるようになりました。手元のPCでAIを動かしたい人にとって気になるのは、対応する機種とメモリの条件、そして作業がどこまでローカルで完結するかでしょう。AMDとPerplexityの発表をもとに、利用条件と導入時に確認したい点を整理します。
Ryzen AI Max対応の発表内容
AMDとPerplexityの発表によると、Perplexityは2026年9月24日、Portable Computerの対応環境にAMD Ryzen AI Maxシリーズを追加しました。対象にはAMDのRyzen AI Halo開発者向けプラットフォームも含まれます。対応するWindows PCでは、PerplexityアプリからローカルのAIモデルを選び、ファイルの分析や定期的な作業を手元のハードウェアで実行できます。
Portable Computerは新たにRyzen AI Maxの統合CPU・GPU・メモリを利用できます。AMDはRyzen AI Maxの大きな共有メモリ領域とCPU・GPUの組み合わせを、ローカルモデルの実行基盤として説明しています。
Portable Computerはモデル、エージェントの実行環境、スケジューラー、隔離された作業領域をPC側でまとめて動かします。Perplexityによると、ローカル推論ではComputerクレジットを消費しません。すでにRyzen AI Max搭載PCを使っている人は、自分のPCをエージェントの実行環境として活用できます。
対応PCと利用条件
Perplexityが示した利用条件は次のとおりです。シリーズ名だけでは判断できず、GPUが利用できるメモリ容量も確認する必要があります。
| 項目 | 公表された条件 |
|---|---|
| CPU・プラットフォーム | AMD Ryzen AI Maxシリーズ搭載システム、またはRyzen AI Halo開発者向けプラットフォーム |
| メモリ | GPUが利用できるメモリを24GB以上 |
| OS | Windows 10またはWindows 11 |
| ストレージ | 初期設定用に約20GBの空き容量 |
| 利用プラン | 個人・法人向けのPerplexity ProまたはMax |
| ローカルモデル | PPLX 27B、Qwen系27Bモデル |
必要なのは、GPUが利用できるメモリ24GB以上です。Ryzen AI Max搭載PCを選ぶ際は、実際の構成でGPUへ割り当てられる容量を確認します。メモリ容量の小さい構成では、同じシリーズのCPUを搭載していても条件を満たせないためです。アプリの初期設定には約20GBの空き容量も要ります。
Perplexityの説明では、対象プランは個人・法人ともにProとMaxです。ローカル推論のクレジットが不要でも、サービスの利用資格には対象プランへの加入が必要です。PC購入前には、候補機種のメモリ構成と利用するアカウントのプランを並べて確認すると判断しやすくなります。
ローカル処理とクラウド利用の境界
Portable Computerでは、モデルによる推論、タスクの進行管理、許可されたファイルの読み書きをPC側で実行します。Perplexityは、コードやツールの実行に隔離されたサンドボックスを用い、ファイルへのアクセス範囲をユーザーが許可したフォルダーに限定すると説明しています。定期実行のタスクもローカルモデルを使います。
一方、最新情報をWebから調べたり、より高度な推論をクラウドモデルに任せたりする経路もあります。Perplexityの説明では、PCから情報を送る必要がある場合、Portable Computerがユーザーへ許可を求めます。端末上の機密情報を検出する仕組みも備え、検出時には共有、ローカル処理の継続、処理の中止を選べます。
Gmail、Outlook、Slack、GitHubなどの接続先は、ユーザーが設定したコネクターを介して利用します。ローカルで推論する機能と、外部サービスへアクセスする機能を合わせた構成です。社内で使う場合は、管理者が推論機能の利用可否を管理できます。定期タスクの実行には、アプリが開いていてPCがスリープしていない状態が必要です。
導入までの操作
Perplexityが案内する導入手順は、Windows用アプリのインストールから始まります。ProまたはMaxアカウントでログインした後、設定の「Local Inference」でモデルを選んでダウンロードします。この操作で推論エンジンと機密情報の検出機能もインストールされます。
次に設定の「Permissions」でローカルファイルへのアクセスを有効にし、Portable Computerが扱うフォルダーを選びます。作業画面のモデルメニューで「Local」にあるモデルを選ぶと、タスクは端末上の推論から始まります。クラウドへ情報を送る場面では許可を求める設計です。
導入前には、対応機種、GPUが使えるメモリ24GB以上、Windowsとストレージ、対象プランの4点を確認します。ハードウェア条件とサービス条件の両方がそろえば、既存のPC上でローカルAIエージェントを試せます。
まとめ
Portable ComputerのRyzen AI Max対応により、対象のWindows PCでローカルモデルを使ったファイル処理や定期タスクを実行できるようになりました。利用にはGPUが使えるメモリ24GB以上、約20GBの空き容量、ProまたはMaxプランなどの条件があります。ローカル推論はComputerクレジットを消費せず、クラウドへ情報を送る際は許可を求めます。
手元のPCが条件を満たすなら、Perplexityアプリの「Local Inference」から利用を始められます。Ryzen AI Max+ 395のCPU・メモリ構成を詳しく知りたい方は、Ryzen AI Max+ 395でローカルAIは動く?もご覧ください。
