Zen世代のRyzenは、メモリの選び方で実効性能が変わるCPUとして知られています。Ryzen 5 5600も例外ではなく、メモリを適当に選ぶと本来の力を出し切れません。本記事では対応メモリの基本から、スイートスポットとなる速度、デュアルチャネルの効果、容量の目安、DOCPの設定までを解説します。読み終える頃には、5600に合うメモリを迷わず選べるようになります。
対応メモリの基本
5600が対応するのはDDR4メモリで、DDR5には対応しません。マザーボードもAM4のDDR4専用板を使う形になります。すでにDDR4メモリを持っているなら、それを流用してコストを抑えられるのが利点です。定格の対応速度はDDR4-3200ですが、B550などのオーバークロック対応マザーボードなら、より高速なメモリをDOCPで動かせます。まずはDDR4専用という前提を押さえておきましょう。
スイートスポットはDDR4-3600
Ryzen 5000シリーズのメモリ設定で狙い目になるのが、DDR4-3600 CL16〜18です。この速度なら、メモリの動作周波数とInfinity Fabric(内部の接続クロック)を1対1で同期させやすく、遅延を抑えたまま帯域を確保できます。これより速いDDR4-4000級を狙うと同期が崩れてかえって遅くなる場合があり、費用対効果も下がります。無理に最速を追わず、DDR4-3600を基準に選ぶのが賢い判断です。
デュアルチャネルの効果
メモリは1枚挿しより、2枚挿しのデュアルチャネルで組むほうが帯域を活かせます。Ryzenは特にメモリ帯域の影響を受けやすく、シングルチャネルではゲームのフレームレートが目に見えて落ちることがあります。16GBを1枚で買うより、8GB×2枚で組むほうが同じ容量でも速い、という点は覚えておきたいところです。将来の増設を見込むなら、空きスロットを残せる2枚組が扱いやすくなります。
容量は何GBを積むべきか
容量は、用途に合わせて16GBか32GBを選びます。フルHDのゲームや一般用途なら16GBが最低ライン、余裕を見るなら32GBが安心です。近年のタイトルは16GBを前提にしたものが増え、8GBでは動作が重くなる場面が出てきます。動画編集や多数のタブを開く作業を絡めるなら、32GBにしておくと詰まりを感じにくくなります。まずは16GB×2枚から始め、足りなければ増やすのが無駄のない進め方です。
DOCPの設定
メモリの性能を引き出すには、BIOSでDOCP(IntelのXMPに相当)を有効にします。有効にするだけで、メモリに記録された高速プロファイルが読み込まれ、定格を超えた速度で安定動作します。手動で細かく詰めなくても、DOCPを読み込むだけでDDR4-3600クラスの性能を引き出せます。初めての自作でも操作はメニューから選ぶだけなので、難しく考える必要はありません。設定後は起動を確認し、安定性をチェックしておきましょう。
相性トラブルを避けるコツ
メモリはトラブルの少ないパーツですが、相性が心配なら動作確認済みのセット品を選ぶと安心です。同じ型番を2枚単位で購入し、あとから容量の違うモジュールを混ぜないようにすると、安定性を保ちやすくなります。マザーボードのメモリ対応リスト(QVL)に載った製品を選ぶのも、確実性を高める手です。速度・容量・枚数の3点を押さえれば、5600のメモリ選びで大きく外すことはありません。
ネイティブ対応とQVLの使い方
メモリ選びで迷ったら、マザーボードのメモリ対応リスト(QVL)を活用します。QVLはそのマザーボードで動作確認が取れたメモリの一覧で、載っている製品を選べば相性のリスクを抑えられます。特に高速なDDR4-3600を狙う場合は、QVLで実績のある型番を選ぶと安心です。ネイティブでDDR4-3200に対応するメモリなら、DOCPを使わなくても定格で安定します。速度を優先するか安定を優先するかで、選ぶモジュールの狙いどころが変わってきます。無理なく回る範囲で、コスパの良いメモリを選ぶのが賢明です。対応リストと速度さえ確認すれば、初めての自作でも安心してメモリを選べます。
まとめ
Ryzen 5 5600のメモリは、DDR4-3600 CL16〜18を2枚のデュアルチャネルで組むのが基本です。容量は16GBを起点に、重い用途なら32GBへ。DOCPを有効にするだけで性能を引き出せるので、設定も難しくありません。マザーボード選びとあわせて考えると失敗しないので、関連記事もあわせてご覧ください。
