Core i3-12100からCore i5-12400へ替えると、CPUのPコアが4基から6基になり、同時に処理できる作業が増えます。ゲームの高fpsや配信との併用、ソフトウェア動画エンコードで12100を使い切っているなら、交換する価値があります。GPUが先に限界へ達しているゲームでは、CPUだけを替えても平均fpsが大きく伸びるとは限りません。仕様の差と既存PCの条件から、交換の優先度を判断します。
4コアから6コアへの変化
Intelの12100仕様と12400仕様を比較すると、どちらも第12世代Alder LakeでEコアはありません。Core i3-12100は4コア8スレッド、L3キャッシュ12MB、最大4.3GHz。Core i5-12400は6コア12スレッド、L3キャッシュ18MB、最大4.4GHzです。
| Intel公式仕様 | Core i3-12100 | Core i5-12400 |
|---|---|---|
| Pコア/スレッド | 4/8 | 6/12 |
| L3キャッシュ | 12MB | 18MB |
| 最大ターボ周波数 | 4.3GHz | 4.4GHz |
| PBP/MTP | 60W/89W | 65W/117W |
| 内蔵GPU | UHD 730 | UHD 730 |
| ソケット | LGA1700 | LGA1700 |
コア数は50%増えますが、ゲームfpsや書き出し速度が必ず50%上がるわけではありません。ソフトが複数コアを使う度合い、メモリ速度、GPU性能で結果が変わります。Ars Technicaの2022年レビューは両CPUを同じ試験環境で比較しており、発売時の傾向を読む資料になります。新作ゲームでの結果は、当時のテストから直接代用できません。
ゲームで効果が出る条件
Tom’s Hardwareの12100ゲーム実測は、強いGPUを使ってCPU差を見えるようにしています。このような条件では、CPUの余裕やキャッシュの差がフレームレートに現れます。実際のPCでGPU使用率が常に高いなら、描画が先に詰まっており、CPU交換の効果は小さめです。画質を落として高fpsを狙い、GPU使用率が低いのにfpsが頭打ちなら、12400の6コアが役立つ可能性が高まります。
対戦ゲームで144fps以上を狙う人は、平均fpsに加えて瞬間的な落ち込みを見ると改善点が分かります。通話、録画、ブラウザーを同時に開く場合、追加の2コアはゲーム以外の処理を受け持てます。フルHDで60fpsを目標とし、現状でも安定しているPCなら、交換費用をGPUやメモリへ回す方が体験の改善につながることがあります。ゲーム性能の記事では目標fps別の考え方を整理しています。
制作用途と電力
動画編集や圧縮では、6コア12スレッドが並列作業の待ち時間を減らす方向に働きます。Quick Syncを使う素材の読み書きでは、両CPUともUHD 730を備えます。編集ソフトの処理の一部が動画エンジンへ移るなら、CPUコア増加の効果はその部分には小さくなります。重い効果やソフトウェアエンコードが中心なら、12400の余裕を生かしやすくなります。動画編集の記事で処理の分担を詳しく説明しています。
12400のProcessor Base Powerは65Wで、12100の60Wより5W高く、最大ターボ電力は117W対89Wです。IntelのLaminar RM1資料は両CPUのBOX版を対象に挙げています。既存のRM1でも標準設定から始められますが、長い全コア負荷でファン音が気になる場合は別売り空冷が向きます。基板側で電力制限を変更しているなら、同じクーラーでも発熱条件が変わります。
交換前の基板と予算
両CPUはLGA1700なので、12100が動くPCには12400への交換経路があります。Intelの互換性案内を踏まえ、実際には基板メーカーのCPUサポート一覧で12400の対応とBIOS条件を確認します。クーラーを外す際は古いグリスを清掃し、新しいグリスで取り付けます。交換作業の費用にクーラーを含めるかも決めておくと総額が明確です。
新しいCPUだけを購入するより、12100を中古へ売る・譲る予定まで含めて差額を計算すると、交換の判断がしやすくなります。さらに外部GPUがないPCなら、ゲーム用途ではCPUよりGPU追加の方が変化が大きくなります。基板を新しく買う必要がある場合は、同世代の6コアCPUを含む一式構成と、別プラットフォームを含む総額を比べる段階です。
交換後に期待する変化
Core i5-12400へ替えたら、同じゲーム・同じ画質・同じGPU設定で比較するのが筋です。CPU使用率が下がってGPU使用率が上がるなら、以前はCPU側が描画の準備を待たせていたと分かります。平均fpsだけでなく、場面切り替え時のフレーム時間も見ると、6コアの余裕を評価しやすくなります。一方、GPU使用率がもともと高いままなら、交換後も画質とfpsのバランスはGPU側で決まりやすいでしょう。
編集作業では、同じ素材、同じエフェクト、同じ書き出し設定を使い、所要時間を比べます。Quick Syncへ処理を任せている作業とCPUでエンコードする作業は分けて評価します。後者なら追加コアの効果が現れやすく、前者では素材の読込やGPU側処理が上限になることもあります。交換の目的を具体的な作業時間か最低fpsに決めておけば、CPUのスペック差を使い勝手へ結びつけられます。
まとめ
Core i5-12400への交換は、12100の4コアを使い切る高fpsゲームや制作作業で効果を見込めます。GPU側が詰まる60fpsゲームなら、先にGPUとメモリを整える方が自然です。既存基板を使うならH610とB760の条件と冷却の目安を合わせて確認してください。
