Core i3-13100Fを買ってPCを組んだのに、モニターに画面が出ない。原因として最初に確認したいのが、CPU末尾の「F」です。F付きの13100Fには内蔵GPUがありません。マザーボードにHDMI端子があることと、その端子から映像を出せることは別です。必要な部品と接続先を具体的に整理します。

F付きCPUの映像出力

IntelはF付きデスクトップCPUには単体グラフィックスカードが必要と案内しています。Core i3-13100Fの仕様ページには4コア8スレッド、最大4.5GHzなどのCPU情報が載っていますが、通常の内蔵GPU付きモデルにあるグラフィックス仕様はありません。CPUが画像を作る機能を持たないため、映像出力を担当するGPUをPCIeスロットへ装着して使います。

購入時にはCPUの型番末尾がFかどうかを見ます。Core i3-13100は無印、Core i3-13100FはF付きです。Tom’s Hardwareのレビューは、単体GPUを組み合わせたときの両モデルのゲーム性能は同等と説明し、無印の利点としてUHD Graphics 730とQuick Sync、故障時の映像出力を挙げています。GPUを必ず購入するならF付き、GPUなしで画面を出したいなら無印という選び分けです。

マザーボード端子との関係

MSI PRO H610M-G DDR4の仕様にはHDMI、VGA、DisplayPortがあります。ただしMSIは、これらの映像端子が内蔵グラフィックス搭載CPUの場合にのみ使用できると注記しています。13100Fを挿した場合、その端子へモニターをつないでも画面は出ません。グラフィックスカードの背面にあるHDMIやDisplayPortへケーブルを挿します。

カードを取り付けたら、PCIeスロットのラッチが閉じていること、カードがケースへ固定されていること、必要な補助電源ケーブルが接続されていることを見ます。モニター側は接続した入力端子を選びます。グラフィックスカードに複数の映像端子がある場合は、まず1台のモニターを直接つないで起動させると、ケーブルや入力切替の問題を切り分けやすくなります。

GPU未装着時の症状

13100Fだけをボードに載せ、映像カードを装着しない構成では、OSの画面をモニターへ出せません。ボードの電源ランプやファンが回ることと、映像信号が出ることは別の確認項目です。診断用LEDがあるボードでは、GPUの項目で止まる可能性があります。画面が出ない場合はCPUを疑う前に、カードの装着、補助電源、映像ケーブルの接続先を順に確かめます。

カードが既に付いているのに画面が出ない場合も、ケーブルをボード側のHDMIへ挿していれば症状は同じです。ケース背面ではボードの端子群が上部に、GPUの映像端子は拡張スロット部に並ぶことが多く、位置が離れています。初回起動の配線を写真で記録しておくと、後でケーブルを差し直す際にも迷いません。

13100Fと無印13100の選択

常にグラフィックスカードを使うゲーム用PCでは、F付きによってCPUの処理性能を削る必要はありません。Tom’s Hardwareは、同じGPUでの13100と13100Fのゲーム性能を同等としています。価格差があれば、その差額をGPUやメモリへ回せます。用途が事務作業中心で単体GPUを買う予定がない人は、無印13100を選ぶ方が必要部品を減らせます。

GPUが故障したときに予備カードを持たない人、Intel Quick Syncを使う作業がある人も、無印の内蔵GPUに価値があります。動画編集ソフトでの支援機能の利用可否はアプリと設定次第です。13100Fでは単体GPUのエンコーダーやCPU処理を使う構成になります。使用中のソフトがQuick Syncを必要とする場合は無印を選ぶ理由が増えます。

BIOS画面へ入るまでの確認

新規に組んだPCで画面が出ないときは、電源を切った状態でGPUの装着とケーブル接続を見直し、モニターの入力をカード側の端子へ合わせます。次にボードの診断ランプやビープ音を読み、メモリを指定スロットへ挿しているかを確かめます。起動時に映像が出ても、OS用のグラフィックスドライバーを入れる前は解像度が低い場合があります。まずBIOS画面でCPU名とメモリ容量を確認し、その後にOS側を整える順序です。

映像が出ない状態でBIOS更新が必要になった場合は、ボードがCPUなしで更新できる機能を備えるかが重要です。機能の名称と手順はメーカー・型番ごとに異なります。購入前にCPUサポート表と更新方法を読むと、手持ちに旧世代CPUがなくても組み立てられるか判断できます。F付きCPUだけでは予備の映像出力がないため、GPUの不具合を切り分ける際は別の動作確認済みカードが役立ちます。

接続方法のまとめ

13100FにはGPUカードが必要で、モニターはカード側の出力へつなぎます。ボードの映像端子が機能するかはCPUの内蔵GPU有無で決まります。初回起動の前にカードの固定と補助電源を確認し、画面が出ないときはケーブル位置から点検してください。RTX 5060との組み合わせではGPUを選んだ後の電源と性能条件をまとめています。