Core i7-13700FとCore i7-13700は、型番の末尾に「F」があるかどうかで構成が変わります。CPUコアの仕様は共通ですが、映像出力と動画処理に関わる内蔵GPUの有無が購入後の使い勝手を分けます。Intelの製品ページを並べ、どちらが自分のPCに合うか確認します。

公式仕様で比べるCPU部分

Intelの13700F仕様と13700仕様では、どちらもPコア8基、Eコア8基の16コア24スレッドです。最大ターボ周波数5.2GHz、Smart Cache 30MB、基本電力65W、最大ターボ電力219Wも一致します。対応するLGA1700ソケットとDDR4-3200/DDR5-5600も同じです。

比較項目 Core i7-13700F Core i7-13700
CPUコア/スレッド 16/24 16/24
最大ターボ周波数 5.2GHz 5.2GHz
基本/最大ターボ電力 65W/219W 65W/219W
内蔵GPU なし UHD Graphics 770
Quick Sync Video 利用不可 対応

実測値には冷却、BIOSの電力設定、メモリ構成が影響します。CPUコアの仕様を比べる場合は、両モデルを同等の設計として扱えます。

内蔵GPUと映像出力

13700にはIntel UHD Graphics 770が内蔵され、Intel公式ページに映像出力規格とQuick Sync Videoへの対応が載っています。13700Fの仕様ページにはGPU項目がなく、パソコンSHOPアークの製品情報も内蔵GPUなし、別途グラフィックボードが必要と案内しています。13700Fとマザーボードだけで組んだPCでは、マザーボードのHDMIやDisplayPort端子から画面を表示できません。

ゲーム用にGeForceなどの外部GPUを常用するなら、通常の映像出力はグラフィックボード側の端子を使います。この使い方では、13700Fの内蔵GPUなしという条件は日常の表示経路を変えません。外部GPUを一時的に取り外す場面では差が出ます。13700ならマザーボードの映像出力に切り替えて起動や故障診断を進められますが、13700Fには別の映像出力手段が必要です。

Quick Syncと動画編集

Intel Quick Sync Videoは内蔵GPUのメディア処理機能を使います。Intelのサポート文書は、プロセッサーのグラフィックスが有効な場合にQuick Syncを利用できると説明しています。13700は公式仕様でQuick Sync対応と明記される一方、内蔵GPUのない13700Fでは利用できません。

PremiereなどでH.264やH.265素材を扱う場合、13700のQuick Syncが再生や書き出しのハードウェア処理の選択肢になります。13700Fでも外部GPUに対応したエンコーダーを使えば、GPUによるハードウェア処理は可能です。使いたいコーデック、色深度、編集ソフトが対応する処理経路で選ぶと、Fの有無が自分の用途に響くか見えてきます。大量の写真現像やCPUレンダリングのようにQuick Syncを使わない作業なら、CPUコアの共通仕様が判断の中心です。

価格差の読み方

13700Fを選ぶ実益は、内蔵GPUを使わない構成で購入額を抑えられるときにあります。価格差は販売時期と在庫で変わります。アークの13700F BOX掲載は税込59,785円表示ですが、確認時点で在庫がありません。購入できる新品BOX同士で価格、保証、送料を比較します。

グラフィックボードを持っていないPCなら、13700Fに追加するGPUの費用も計算に入ります。完成済みゲーミングPCやGPU交換を予定する自作PCなら、既存のGPUを使えるため計算が変わります。内蔵GPUの価値は性能値よりも、映像出力の予備経路とQuick Syncを必要とするかで決めると明確です。

交換時の違い

既存PCで13700から13700Fへ交換する場合、現在モニターをどこへ接続しているかを見ると必要な部品が明確です。マザーボード側のHDMIやDisplayPortを使っているPCでは、13700Fへ替える前にグラフィックボードを追加します。グラフィックボード側へ接続済みのPCなら画面表示経路はそのまま使えます。動画編集ソフトでIntelのデコードやエンコードを利用していた場合は、交換後に処理経路が変わるため、使用する外部GPUの機能を調べておきます。

選び方の結論

CPUのコア数、クロック、電力枠、メモリ規格は13700Fと13700で一致します。グラフィックボードを常設し、Quick Syncを使わないなら13700Fが候補です。GPUなしで起動する予定がある人や、Intelのメディア処理機能を使いたい人には13700が合います。価格を比べるときは新品在庫と保証条件まで揃え、必要なら動画編集の処理経路も確認して選びましょう。