Core i7-13700FとCore i7-14700Fは、どちらも内蔵GPUを省いたLGA1700向けCore i7です。違いは世代名だけでなく、Eコア数、キャッシュ容量、クロックにあります。価格差に見合うか判断できるよう、Intelの仕様と同じGeekbench一覧に掲載された集計値を比べます。

13700Fと14700Fの仕様差

Intelの13700F仕様ではPコア8基とEコア8基、計16コア24スレッドです。14700Fの公式仕様はPコア8基とEコア12基、計20コア28スレッド。13700Fから増えた4基はいずれもEコアです。Smart Cacheは30MBから33MB、L2キャッシュは24MBから28MBに増えています。

項目 Core i7-13700F Core i7-14700F
Pコア+Eコア 8+8 8+12
スレッド数 24 28
最大ターボ周波数 5.2GHz 5.4GHz
Smart Cache 30MB 33MB
基本/最大ターボ電力 65W/219W 65W/219W
対応メモリ DDR4-3200/DDR5-5600 DDR4-3200/DDR5-5600

基本電力と最大ターボ電力の公称値は同じです。一方、コアが増えた状態で高い性能を維持するには、マザーボードの電力設定とクーラーの能力が効きます。両モデルとも最大ターボ電力は219Wで、長い並列処理を重視する構成では冷却を共通の検討項目にします。

ベンチマークの差

Geekbench Browserの一覧には、ユーザー投稿のGeekbench 6を集めたスコアとして、13700Fがシングル2,225/マルチ15,591、14700Fがシングル2,340/マルチ18,609と掲載されています。同一ページの値同士なら、シングルで約5%、マルチで約19%の差です。4基増えたEコアの効果は、複数コアを使う指標で強く表れています。

この数字は同じ試験機にCPUだけを差し替えた実測ではありません。投稿されたPCのメモリ、BIOS、冷却、OS構成を含む集計値です。Geekbenchの比率をゲームのfpsや動画書き出し時間へそのまま当てはめず、用途を選ぶ手掛かりとして使います。比較条件を揃えた実アプリの測定値がある場合は、その作業に近い指標を優先できます。

用途別の選択

ゲーム中心なら、2製品ともPコアは8基で、最大ターボ周波数は14700Fが0.2GHz高い設定です。GPUが描画を制限するWQHDや高画質では、CPUを替えても差が小さくなる場面があります。高fpsの競技ゲームではCPU差が見えやすいものの、ゲームによって使うスレッド数が異なるため、Eコア4基の増加がそのままfpsへ比例するわけではありません。

CPUレンダリング、ソフトウェアエンコード、複数の開発ツールを同時に動かす作業では、14700Fの20コア28スレッドを活かしやすくなります。処理を多くのスレッドに配れる作業なら、14700Fに上乗せする予算を作業時間の短縮へ振り向けられます。外部GPUを使う動画編集ではGPU側の処理もあるため、よく使う書き出し形式を基準にするのが現実的です。

価格と互換性

アークの商品ページは13700F BOXを税込59,785円と表示していますが、調査時点で在庫なしです。両モデルの価格差は、その日の購入可能な新品在庫で改めて比較する必要があります。CPU本体だけでなく、既存のLGA1700マザーボードで14700Fに対応するBIOSが入っているかも確認します。第14世代対応BIOSへ更新する場合、現在搭載しているCPUで起動できるうちに実施するのが安全です。

どちらもDDR4とDDR5の両方に公式対応しますが、実際にはマザーボードが対応する一方の規格を使用します。メモリを流用する構成なら、対応するボードを選べば両CPUとも候補に残せます。Fモデル同士のため、画面表示には両方とも外部グラフィックボードが必要です。

買い替え費用を含めた比較

13700F搭載PCから14700FへCPUだけを交換する場合、同じLGA1700ソケットとメモリ規格を使える余地があります。マザーボードのCPU対応表で14700Fが載っているか、必要なBIOS版が何かを確認すると、追加費用を具体化できます。冷却をそのまま使うなら、219Wという両CPUの最大ターボ電力に対して今のクーラーが長い負荷でも必要な温度と騒音を満たすかが判断材料です。ゲームのGPUが制限になっているPCでは、CPU交換費用をGPUやディスプレイに振り向ける選択もあります。

まとめ

14700Fは13700FよりEコアが4基多く、最大クロックが0.2GHz高く、Smart Cacheが3MB大きいCPUです。並列作業を日常的に行うなら14700Fの差が目的に直結します。ゲーム中心で予算配分を考えるなら、同じGPUでの実ゲーム比較と購入可能な価格を見て決めましょう。既存PCへ交換する際は、対応BIOSと冷却条件を一緒に整えると選択を実装へつなげられます。