Core Ultra 5 235と245Kは、どちらも6基のPコアと8基のEコアを持つ14コアCPUです。数字が近くても、電力設定と同梱品はかなり違います。作業速度を優先するか、付属クーラーで組める65W構成を選ぶか。Intelの仕様、同一ベンチマーク、国内価格を並べて判断します。
235と245Kの仕様差
Intelの235仕様と245K仕様を同じ項目で比べると、コア数とキャッシュは共通です。245KはPコアの基本周波数が4.2GHzで、235の3.4GHzより高く、最大ターボも0.2GHz上がります。最大ターボ電力は245Kが159W、235が121Wです。
| 仕様 | 235 | 245K |
|---|---|---|
| Pコア+Eコア | 6+8 | 6+8 |
| スレッド数 | 14 | 14 |
| Pコア基本/最大 | 3.4/5.0GHz | 4.2/5.2GHz |
| L3キャッシュ | 24MB | 24MB |
| 基本/最大ターボ電力 | 65/121W | 125/159W |
| 内蔵GPUのXeコア | 3基 | 4基 |
| ソケット | LGA1851 | LGA1851 |
両モデルともDDR5-6400までの2チャネルメモリをサポートします。内蔵GPUは同じIntel Graphicsという名称ですが、235は3 Xeコア、245Kは4 Xeコア。映像出力だけならどちらも対応し、外部GPUを使わない軽い描画では構成の違いが意味を持ちます。もっとも、Xeコア数だけでゲームのfps差を決めることはできません。
同一ベンチマークでの性能差
PassMarkの2026年9月23日時点のCPU Mark集計では、235が37,952、245Kが43,046です。245Kは235より約13.4%高い平均値でした。これは総合CPUテストの比較であり、ゲームのfpsや動画書き出し時間が一律に13.4%変わる意味ではありません。
両方が14コアなので、差を作るのは主にクロックと電力の余裕です。KitGuruの235実機レビューでも、235は245Kに迫る場面があり、電力はかなり小さいと評価されました。短時間の軽い処理では差が小さく、全コアを長く使う処理では電力設定が効きます。使うソフトの実測が手に入るなら、CPU Markの順位より優先します。
クーラーとPC全体の費用
IntelのLaminar RM2仕様には、235の箱にRM2が入ると明記されています。245Kはこの同梱対象に含まれず、販売店の製品説明もCPUクーラーの別途用意を案内しています。245Kを選ぶ場合は、クーラー代とケース内の冷却も構成費に加えます。
2026年9月24日に確認した国内販売表示は、パソコン工房の235が48,880円、ツクモの245Kが36,800円でした。ツクモは在庫限りの表示です。この時点では245KのCPU単体価格が12,080円低く、クーラー追加費用を足して比較する状況です。販売店と在庫により価格は変わるため、購入時は両モデルを同日に再確認してください。
付属RM2で小型・静音寄りのPCを組みたい人には235が分かりやすい選択です。高負荷の制作作業を頻繁に行い、別売りクーラーを用意する人なら245Kの高い電力枠を使えます。ゲーム目的ならGPUへ回せる予算も含めて総額を見ます。
用途別の選択基準
| 主な使い方 | 優先しやすいモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 付属クーラーで小さく組む | 235 | 65W基本電力とRM2が一式に含まれる |
| 長時間のCPUレンダリング | 245K | 高いクロックと159Wの電力枠を使える |
| 手持ちの高性能クーラーを流用 | 245K | 別売りクーラー費用を新規計上しなくてよい |
| 外部GPUを使わず軽い作業 | 両方候補 | 端子とCPU単体価格を比較して決める |
235の65Wと245Kの125Wは基本電力の設定値です。電気料金の差は負荷ごとの実消費電力と処理時間で決まります。短い作業ではターボ中の電力と処理時間、長い作業では制限が効いた後の電力と処理時間が影響します。静音を重視する場合も、CPUだけでなく、クーラーとケースの風量を含めて組み合わせます。
現在の価格では245K側にクーラーを12,080円以上追加すると、CPU+クーラーの合計が235の48,880円を超えます。手持ちクーラーがLGA1851へ取り付けられるなら追加費用は小さく、245Kを選びやすくなります。新たに小型ケース用の高価なクーラーが必要なら235の総額も見直します。価格が逆転した背景を知るより、購入日に組める部品の合計を出す方が役立ちます。
メモリと映像出力の共通部分
どちらもLGA1851の同じプラットフォームを使い、Intelの仕様ではDDR5-6400までの2チャネルメモリに対応します。既にB860マザーボードとDDR5メモリを候補にしているなら、CPUの選択によって規格を変える必要はありません。内蔵GPUだけで画面を出す構成でも、両モデルはIntel Graphicsを搭載します。235の3 Xeコアと245Kの4 Xeコアの差より、使用するマザーボードが必要な映像端子を持つかを先に決めると、購入後の接続がスムーズです。
まとめ
235は65W基本電力と付属RM2、245Kは高いクロックと159Wの最大ターボ電力が主な違いです。現行の国内表示ではCPU単体価格が逆転しているため、クーラーを含めた総額が購入判断の中心になります。静かな構成を作るなら235の冷却記事、価格を詰めるならコスパ記事へ進んでください。
