AMD Ryzen 5 5600XTには内蔵GPUがありません。CPUとマザーボードだけでPCを組むと、マザーボードにHDMI端子があっても映像を出せない構成になります。購入前にグラフィックボードを用意することと、組み立て後に正しい端子へモニターを接続することが必要です。型番の似た製品との違いも含めて確認します。
5600XTのグラフィックス仕様
AMD公式製品ページのGraphics Capabilities欄には「Discrete Graphics Card Required」と明記されています。6コア12スレッドのCPU処理能力があっても、画面を描画して映像端子へ送るGPU機能はこのモデルに含まれません。ゲームをしない事務用PCでも、表示装置を接続するならグラフィックボードが要ります。
| 構成 | 5600XTで画面を出せるか | 理由 |
|---|---|---|
| CPU+マザーボード、GPUなし | 出せない | CPUに映像用GPUがない |
| GPUあり、モニターは板のHDMIへ接続 | 通常は出せない | 板の端子へ映像を供給するCPU機能がない |
| GPUあり、モニターはGPUの端子へ接続 | 出せる構成 | GPUが映像を生成して出力する |
マザーボードの映像端子は、対応するCPUに内蔵グラフィックスがある場合に使うためのものです。ASUS PRIME B550M-A ACの仕様でも、HDMIなどの端子はCPU Graphicsの項目に書かれています。端子が物理的に付いていることと、挿したCPUで映ることは別です。
組み立て時の接続
グラフィックボードを板の適切なPCIe x16スロットへ装着し、カードが要求する補助電源を電源ユニットからつなぎます。カードごとに必要な端子と推奨電源容量は異なるため、GPUのメーカー仕様で確認してください。モニターのHDMIまたはDisplayPortケーブルはカード側の映像端子へ挿します。背面のマザーボード側端子へ挿す間違いは、起動していても画面が真っ暗な原因になります。
電源を入れても映らない場合は、まずモニターの入力切り替えとケーブルの接続先を見ます。次にGPUの補助電源、カードの挿し込み、板の診断表示を確かめます。古いAM4板では5600XT対応BIOSが必要な場合があるので、CPU対応表も確認します。電源・BIOS・GPUを順に調べると、映像が出ない原因を絞れます。
5600Xや5600GTとの違い
5600XもAMDの製品ページで別売りGPUが必要とされています。一方、Ryzen 5 5600GTのAMD仕様にはRadeon Graphicsが記載されています。グラフィックボードなしで画面を出す構成を優先するなら、候補CPUのGraphics Capabilities欄に具体的な内蔵GPU名があるかを確認します。
5600GTは内蔵GPUを備えますが、5600XTとCPU部分がすべて同じという意味ではありません。CPUのキャッシュ、クロック、PCIe世代なども比較して選びます。逆にゲーム用のグラフィックボードをすでに所有している人なら、5600XTに内蔵GPUがないこと自体は構成上の障害になりません。5600XTで映像を出すには、GPUを取り付けてからPCを起動します。
予算と用途
5600XTの価格だけでPCの最低費用を見積もると、映像出力に必要なGPU代を忘れやすくなります。事務用途ならGPUを別に買う費用と、内蔵GPU付きCPUの価格を合算して比べます。ゲーム用途ならGPUはもともと必要になる可能性が高いですが、想定タイトルの解像度と画質に合うカードを選びます。カードの消費電力に応じた電源とケース内の寸法も確認します。
CPUをあとから交換する人は、今使っているGPUがそのまま使えるか、接続端子とドライバーの対応を確認します。旧CPUの内蔵GPUで使っていたPCなら、CPUを5600XTに交換するだけでは画面が出なくなります。先にGPUを調達し、取り付ける順番を決めてから作業してください。
まとめ
5600XTには内蔵GPUがなく、映像出力に別売りのグラフィックボードが必要です。モニターはカード側の端子へ接続します。マザーボードの映像端子の有無だけで判断せず、CPUの公式グラフィックス欄を見てください。板との互換性は5600XTのBIOS確認で確認できます。
