25,000円のRyzen 5 7500Fと、IntelのCore Ultra 5 225Fを比べると、見かけのコア数はIntelが多いです。Core Ultra 5 225FはPコア6個とEコア4個の計10コア10スレッドで、7500FはZen 4コア6個とSMTによる12スレッドです。コア数だけではゲームも制作作業も選べません。公式仕様と両者を直接測ったレビューを基準に、費用も合わせて整理します。
仕様と必要な部品
| 項目 | Ryzen 5 7500F | Core Ultra 5 225F |
|---|---|---|
| コア構成 | Zen 4×6、12スレッド | Pコア×6+Eコア×4、10スレッド |
| 最大クロック | 5.0GHz | Pコア4.9GHz |
| L3相当 | 32MB | 20MB Intel Smart Cache |
| 電力仕様 | TDP 65W | ベース65W、最大ターボ121W |
| ソケット・メモリ | AM5・DDR5 | LGA1851・DDR5 |
| CPU内蔵GPU | なし | なし |
表はAMDの製品仕様とIntelの製品仕様を基にしました。AMDのTDPとIntelのベース電力・最大ターボ電力は定義が違い、65Wという共通の数字から消費電力が同じとは導けません。IntelのFモデルには内蔵GPUもQuick Sync Videoもありません。どちらを選んでも、映像出力には外部グラフィックボードを用意します。
12ゲームの直接比較
TechSpotの2025年12月の実測では、12ゲームの幾何平均で7500Fが225Fを中画質で13%、高画質側で9%上回りました。Counter-Strike 2の中画質では差が28%、The Last of Us Part II Remasteredではほぼ同等と、タイトルごとの開きは大きいです。この実測ではRTX 5090を使い、AMDはDDR5-6000、IntelはDDR5-8200のメモリを使っています。GPUを強く使う高画質設定で平均差が小さくなるのも、レビュー中の条件に沿った結果です。
ゲーム用PCで7500Fを選ぶ根拠は、実測したゲーム群でCPU側の処理が速かった点です。高リフレッシュレートのフルHDでCPUの違いが出やすいです。WQHDや高画質でGPU負荷が大きくなれば、同じCPU同士の差は小さく見えます。13%はレビューの12ゲーム平均値として、CPUの優先順位を決める材料にします。
制作作業と拡張性
225FはPコアとEコアの混成で10コアですが、TechSpotのCinebench 2024マルチではRyzen 5 7600Xをやや下回りました。これを7500Fとの編集時間の直接比較に置き換えることはできません。一方、7500Fの6コアでも12スレッドが使え、ゲーム以外の同時作業をこなせます。動画編集の実用途ではGPUによるH.264/H.265の処理やメモリ容量が効くため、CPUのコア数単独で結論は出ません。
マザーボードはAM5とLGA1851で互換性がありません。どちらもDDR5を使いますが、CPUを後で交換する候補、必要なUSBやM.2端子、同じ機能を持つ基板の価格を比べる必要があります。特にIntel側のサンプルが高価なZ890を使用したことは性能測定の条件であり、購入時はB860など、必要な端子と価格が合う基板を選べます。
数字だけでは見えないゲーム差
TechSpotの個別結果では、Rainbow Six Siege Xの中画質で7500Fが225Fを27%上回り、Cyberpunk 2077: Phantom Libertyの中画質では18%上回りました。The Last of Us Part II Remasteredではほぼ同等でした。12ゲーム平均の13%は、このように差の大きい作品と小さい作品を一緒にした値です。自分が主に遊ぶゲームがレビューに載っているなら、その作品の結果を平均より先に見る価値があります。
225FのPコア6個とEコア4個は役割が異なり、10個をすべて同じ速度のコアとして足すことはできません。Intelの公式仕様ではPコア最大4.9GHz、Eコア最大4.4GHzです。7500FはZen 4の6コアがSMTで12スレッドを処理します。CPUの名称にある「5」やコア数の大小から、ゲームの順位を予想する方法は精度が低いです。ここでは両者を同じレビューで直接測った結果が判断材料になります。
作業用途では、動画のエンコード方法も比較条件です。225FにはGPUがなく、IntelのQuick Sync Videoも公式表では非対応です。Premiereの書き出しでIntelの内蔵GPUによる高速化を期待して225Fを選ぶことはできません。外部GPUのエンコード機能を使うなら、CPUの価格差とマザーボードの費用を先に比較する方が実際の構成に近いです。
国内価格と現時点の結論
10月3日に確認したドスパラの7500F BOXは25,000円です。同店の225F BOXは32,500円の表示ですが在庫なしでした。表示価格の差は7,500円で、在庫を含めた実際の購入条件は7500F側が明確です。7500F BOXにはWraith Stealthが付属します。225F BOXにもクーラーが付属します。両者とも同梱品を基準に、選んだマザーボードと外部GPUを加えた総額で比較します。
ゲーム中心で両者を新規購入するなら、TechSpotの12ゲーム平均と現在の国内販売条件から7500Fが有力です。Intelの機能やLGA1851環境をすでに持つ場合は、CPU単体の交換条件が変わります。どちらのプラットフォームでも外部GPUが必要なので、GPUの予算まで含めて組みたい人は7500FとRTX 5060 Ti 16GBの構成を続けて読むとよいでしょう。
まとめ
TechSpotの12ゲーム実測では7500Fが225Fを中画質で13%、高画質側で9%上回りました。2026年10月のドスパラ表示は7500Fが25,000円で購入可能、225Fは32,500円の表示ながら在庫なしです。ゲームを中心に新しく組むなら、CPUの実測と販売条件の両方で7500Fを選びやすいです。仕事用ソフトの優先順位が高い場合は、そのソフトの同条件テストを別に採り、CPU以外のメモリとGPUを合わせた総額で結論を出します。
