「ゲーミング寄りに見えるCore Ultra 5 245Kは、動画編集用途にも使えるの?」。動画編集はマルチコア性能が効きやすい作業だけに、ミドルレンジCPUでどこまで対応できるか気になるところです。この記事では、Intel公式スペックとベンチマークデータをもとに、Core Ultra 5 245Kの動画編集適性を解説します。読み終える頃には、自分の編集スタイルに合うかどうか判断できるようになるはずです。
14コア・14スレッドのマルチタスク性能
Core Ultra 5 245Kは、Pコア6基・Eコア8基の合計14コア・14スレッド構成です。動画編集ソフトはタイムライン上でのプレビュー再生とエンコード処理を同時に行うことが多く、コア数が多いほど作業が快適になります。上位モデルのCore Ultra 9 285Kほどのコア数はありませんが、一般的な動画編集用途には十分な処理能力を備えています。
Cinebenchマルチコアスコアで見る実力
CPU-Monkeyの計測データによると、Core Ultra 5 245KはCinebench R23でマルチコア25188pt、Cinebench 2024ではマルチコア1484ptを記録しています。Cinebenchはレンダリング処理を模したベンチマークのため、動画編集におけるエンコード時間の目安として参考にできます。24〜25000pt台のスコアは、フルHD〜4K程度の動画編集であれば実用上十分なレベルです。
Premiere Proでの利用イメージ
Adobe Premiere Proは、タイムラインのプレビューや書き出し処理でマルチコアを活用します。フルHD素材の編集であれば快適に扱え、4K素材でもプロキシ編集を併用すれば大きなストレスなく作業できるでしょう。ただし、8K素材や複雑なエフェクトを多用する本格的な映像制作では、より上位のコア数を持つCPUの方が余裕を持って作業できます。
Handbrakeなどのエンコード作業
動画のフォーマット変換やエンコード作業では、コア数がそのまま処理時間に直結しやすい傾向があります。Core Ultra 5 245Kの14コアであれば、長時間の動画ファイルでも実用的な時間内でエンコードを終えられるでしょう。QSV(Quick Sync Video)と呼ばれるIntel内蔵グラフィックスのハードウェアエンコード機能を併用すれば、CPU負荷を抑えながら高速にエンコードすることも可能です。
内蔵グラフィックスのエンコード支援
Core Ultra 5 245Kに搭載された内蔵グラフィックスには、動画のエンコード・デコードを支援するハードウェア機能が備わっています。Premiere ProやDaVinci Resolveなど対応ソフトでこの機能を有効にすると、CPU単体でのソフトウェアエンコードよりも高速に処理できる場合があります。内蔵グラフィックスの詳しい実力については、関連記事でも解説しています。
本格的な3DCG制作には力不足な面も
Blenderなどの3DCGレンダリングソフトでは、より多くのコア数を持つ上位モデルの方が有利です。Core Ultra 5 245Kは動画編集のような2D中心の作業には十分対応できますが、複雑な3DCGレンダリングを日常的に行う場合は、コア数の多いCPUへのステップアップも検討する価値があります。
メモリ容量も編集の快適さを左右する
動画編集ソフトは、タイムラインのキャッシュや高解像度素材のプレビューのためにメモリを大量に消費します。Core Ultra 5 245Kは最大256GBまでのメモリに対応しているため、余裕を持って32GB以上を搭載しておくと、複数トラックを重ねた編集や重いエフェクト適用時にも動作が安定しやすくなります。予算に応じてメモリ容量を調整することも、快適な編集環境づくりの重要なポイントです。
ストレージの速度も忘れずに
動画編集では、素材データの読み込み速度も作業効率に直結します。NVMe SSDを採用すれば、大容量の4K・8K素材でも読み込み待ちのストレスを軽減できます。Core Ultra 5 245K対応のマザーボードはPCIe 4.0以上の高速M.2スロットを備えたモデルも多いため、CPU性能とあわせてストレージ環境も整えておくと、動画編集の快適さがさらに向上します。
まとめ
Core Ultra 5 245Kは、14コア構成とQSVによるハードウェアエンコード支援を組み合わせることで、フルHD〜4K程度の動画編集であれば十分実用的な性能を発揮します。本格的な3DCG制作には上位モデルの方が向きますが、一般的な動画編集用途であればコストパフォーマンスの良い選択肢といえるでしょう。
