Core i5-12400とGeForce RTX 5060でゲームPCを組むなら、どの容量の電源を選べばよいでしょうか。NVIDIAの製品仕様はRTX 5060搭載PCに550Wを推奨しています。CPUとGPUの電力を足すだけで終わらせず、NVIDIAの推奨値、補助電源、将来の交換計画まで合わせて決めます。
CPUとGPUの公称電力
| 部品 | メーカー公表値 | 数字の意味 |
|---|---|---|
| Core i5-12400 | 基本電力65W、最大ターボ電力117W | CPUの電力設定の目安 |
| GeForce RTX 5060 | TGP 145W | グラフィックボードの公称電力 |
| RTX 5060搭載PC | 推奨電源550W | NVIDIAが示すシステム電源容量 |
Intelの12400仕様は65Wと117Wを分けて示しています。NVIDIAが示すRTX 5060の145Wはグラフィックボード側のTotal Graphics Powerです。117Wと145Wを単純に足すと262Wですが、そこにはマザーボード、メモリ、SSD、ファンなどが含まれていません。ほかの部品の消費電力と負荷変動も含め、NVIDIAのシステム推奨値550Wを基準にします。
550Wを基準にする理由
NVIDIA公式のRTX 5060のRequired System Powerは550Wです。同じ表のRTX 5060 Tiは600Wなので、購入するカードの型番を区別します。NVIDIAの注記によると、推奨値はRyzen 9 9950Xを載せたPCを基準にしたもので、実際の必要量はシステム構成で変わります。12400はそのRyzen 9より小規模なCPUですが、完成品PCとしては550Wをひとつの基準にできます。
550W級の電源を選ぶなら、定格容量のほかに、メーカーが公表する保護機能、保証、電源端子の構成を見ます。古い電源を流用する場合は、型番から12V系の出力と必要な補助電源ケーブルの有無を確認します。550Wの容量に加え、購入するカードに合う補助電源ケーブルを確認します。
補助電源端子とカードごとの差
NVIDIAのRTX 5060公式表には、1本のPCIe 8ピンケーブルまたは300W以上のPCIe Gen 5ケーブルが示されています。ただし、実際に販売されるボードの長さや補助電源の位置・方式はメーカー製品ごとに変わります。購入するカードの型番を決め、製品写真と仕様で端子の種類を確定します。変換ケーブルを使う構成なら、そのカードの説明に沿って必要なケーブル本数を用意します。
ケースの長さ制限やカードの厚みも合わせて確認します。電源ケーブルの曲げしろが足りない小型ケースでは、カード自体が収まっても配線で困ることがあります。Core i5-12400用のB760ボード選びでは、PCIeスロットとケース構成の考え方を扱っています。CPU、GPU、ケース、電源を一組で選ぶと接続条件を整理できます。
650Wを選ぶ場面
現時点でRTX 5060を使い続ける予定なら、NVIDIA推奨の550W級が出発点です。将来、より電力の大きいGPUへ交換する計画が明確なら、交換候補の推奨電源に合わせて650W以上を選ぶと買い直しを減らせます。電源の容量を上げるだけではゲーム性能は伸びません。容量に余裕を持つ理由は将来のGPU交換と必要な端子を確保するためです。
CPU側も後からCore i5-14400などへ変えるなら、同じ基本電力65Wでも最大ターボ電力が異なります。Intelの仕様によると、14400の最大ターボ電力は148Wです。CPU更新を含む計画なら、12400と14400の比較で差を確認できます。GPUとCPUを両方更新する予定があるPCでは、新しい部品の推奨値を基準に電源を選びます。
消費電力の見方
CPUのProcessor Base Power、GPUのTGP、コンセントで測るPC全体の消費電力は、それぞれ示す範囲が違います。電源の変換損失もあるため、262WというCPUとGPUの公称値の和をコンセントの実測値と扱うことはできません。CPU負荷が大きい動画書き出しと、GPU負荷が大きいゲームでも電力の配分が変わります。電源選びでは公称値を部品の特性として使い、最終的にはメーカーのシステム推奨値を採用するのが分かりやすい方法です。
ゲーム時の温度は電源容量だけでは決まりません。GPUの熱がケースへ排出されるので、CPUの付属クーラーと冷却も併せて考えます。550Wの電源を選んだ後は、ケースの吸排気とファン配置を整える方が温度対策として直接的です。
まとめ
12400とRTX 5060のPCでは、NVIDIA公表の550W推奨を電源容量の基準にできます。RTX 5060のTGPは145W、12400の最大ターボ電力は117Wです。購入するGPUの補助電源端子を型番単位で確認し、将来より大きなGPUに替える予定があれば、そのGPUの推奨容量まで見込んで選んでください。
