Core Ultra 5 225は、6基のPコアと4基のEコアを持つデスクトップCPUです。性能を調べるときは、レンダリングの速さ、ゲームでのフレームレート、消費電力を分けて見ると位置づけが明確になります。本記事はIntelの公式仕様と、Tom’s Hardwareが225そのものを測定したレビューを基に比較します。

まず押さえたい基本仕様

項目 Core Ultra 5 225
コア/スレッド 10コア(6P+4E)/10スレッド
最大ターボ周波数 Pコア4.9GHz、Eコア4.4GHz
キャッシュ L3 20MB、L2合計22MB
消費電力の仕様 PBP 65W、最大ターボパワー121W
メモリ/ソケット DDR5-6400、LGA1851

Intelの製品ページには上記の値が掲載されています。10コアでも10スレッドなのは、この世代のPコアがハイパースレッディングに対応していないためです。Pコアは前面で使うアプリや高負荷処理を担い、Eコアは並行処理に寄与します。クロックだけを前世代のCore i5と比べても、コア構成とキャッシュが異なるので性能差は読み取れません。

レンダリング系ベンチマーク

Tom’s Hardwareの生産性テストでは、Cinebench 2024のマルチコアで225がRyzen 5 9600Xの標準65W設定をわずかに上回りました。一方、9600Xを105Wモードにすると順位は逆転しています。Cinebenchのシングルコアでは9600Xが先行し、225は少し後ろです。どちらか一つのスコアだけで「総合性能」を決めると、この差が見えなくなります。

同レビューのBlenderでは、225がCore i5-14400よりシーンによって約5%速く、Core i5-12600Kと9600Xには少し届きませんでした。Blenderは多くのスレッドを長く使うため、10スレッド構成の限界が出やすい作業です。写真現像や軽い3D制作までなら候補に入りますが、日常的に長いCPUレンダリングを行うなら、コア数の多い上位CPUへ予算を回した方が待ち時間を短くできます。

17ゲームでのCPU性能

同媒体はRTX 5090を組み合わせ、フルHDの高~最高設定で17作品を測定しました。17ゲームの幾何平均では、225は9600Xより14%、7600XとCore Ultra 5 245Kより7%低い結果です。Core i5-14400には8%上回りました。非常に高速なGPUを用いたテストなので、CPUごとの違いが見えやすい条件です。一般的なミドルレンジGPUではGPU側が先に上限へ達し、同じ割合の差が画面に現れるとは限りません。

CPU負荷の高い対戦ゲームで高い最低フレームレートを狙う場合は、9600Xなどとの価格差を比較する価値があります。GPU性能が先に効く高解像度のゲーム中心なら、CPUへ上乗せする金額とGPUへ回せる金額を合わせて判断します。内蔵GPUのみで遊ぶ場合の性能は内蔵GPU記事にまとめました。

消費電力と性能の釣り合い

Intelの65Wは「プロセッサーのベースパワー」で、上限は121Wです。常に65Wで動作するという意味ではありません。Tom’s Hardwareの効率テストでは、Cinebenchの消費電力当たり性能が9600Xより30%、Core i5-14400より48.9%高いと報告されています。これは同レビューのテスト環境における値であり、性能だけを最優先する評価とは別の強みです。

省電力を重視する仕事用PCでは、処理時間と電力の両方で225を評価できます。長時間の高負荷や静音化を考えるなら、BIOSの電力設定とCPUクーラーの組み合わせも確認しましょう。CPU仕様のPBPと最大ターボパワーを区別すると、ケース内の排熱を見積もりやすくなります。

作業別に優先する指標

アプリの起動やブラウザー操作を重視するなら、短時間のシングルコア性能を確認します。画像の一括現像や動画変換のようにCPUを長く占有する仕事では、マルチコアのスコアと実処理時間が判断材料です。Tom’s HardwareのHandBrakeによるCPUエンコードでは、225はHEVCで9600Xの65W設定より5.7%、AV1では21.5%遅い結果でした。同じ「生産性」でもCinebenchとの順位が違います。どのテストが日々の待ち時間に近いかを選ぶと、総合点に振り回されません。

まとめ

225は「ゲーム最速」より、実用的なマルチコア性能と電力効率に価値があるCPUです。Cinebenchでは9600Xと競り合い、BlenderではCore i5-14400を少し上回る一方、17ゲーム平均では9600Xに届きません。購入前には使うアプリを一つ決め、そのアプリに近い実測と国内価格で比較してください。ゲーム主体ならゲーム性能の記事、構成全体を決めるなら購入判断の記事へ進めます。