Core Ultra 5 225には、CPUと内蔵GPUに加えてIntel AI BoostというNPUがあります。NPUは対応ソフトの推論処理を専門に受け持つ回路です。Intelの仕様値を読む際は、NPU単体の13 TOPSとCPU・GPUを含む全体の23 TOPSを分けて見ると、Windowsの機能要件も判断できます。

225のAI処理器と公表値

処理器 Intel公表のピーク値 主な役割
NPU(Intel AI Boost) 13 TOPS 対応アプリの推論処理
内蔵GPU(Intel Graphics) 4 TOPS 描画、動画処理、対応AI処理
CPU・GPU・NPUを含む全体 23 TOPS 製品全体の理論上の合算値

値はIntelの225公式仕様に記載されたINT8演算のピークです。TOPSは1秒当たりの演算回数の目安で、画像生成の秒数やLLMのトークン速度へそのまま換算できません。ソフトがNPUを使えるか、モデルをその演算形式で動かせるかによって実際の処理速度は変わります。NPU単体は13 TOPS、製品全体は23 TOPSという別の指標です。

対応ソフトと使い方

IntelはNPU対応フレームワークとしてOpenVINO、Windows ML、DirectML、ONNX Runtime、WebNNを挙げています。Windows Studio Effectsへの対応も公式仕様に載っています。会議用のカメラ処理のように、対応ソフトがNPUへ処理を振り分ける場面では、CPUやGPUとは別の回路を活用できます。アプリがCPUだけで動作している場合、NPUの仕様値が高くても処理時間には反映されません。

ローカルLLMや画像生成では、モデルのサイズ、量子化、使うアプリのバックエンドが重要です。大きなモデルを使うならメモリ容量や外部GPUのVRAMも必要になります。225のNPUが13 TOPSあるだけで、全ての生成AIアプリが快適になるとは言えません。使いたいソフトの対応デバイス一覧にIntel AI BoostやOpenVINOがあるかを先に確認すると、CPUを選ぶ根拠が具体的になります。

Copilot+ PCの40 TOPS条件

Microsoftの開発者向け案内は、Copilot+ PCの多くのWindows AI機能に40 TOPS以上のNPUを必要とすると説明しています。225のNPUは13 TOPSなので、この条件を満たしません。PCにAI用回路があることと、Copilot+ PCとして提供される機能を使えることは別の判定です。Copilot+の機能を購入目的にするなら、該当する40 TOPS以上のNPU搭載システムを選びます。

225はデスクトップ向けで、Copilot+を満たすことだけがAI活用の方法ではありません。対応アプリでNPUを利用し、必要に応じて外部GPUを追加する構成ができます。ローカルAIの作業では、ソフトが何をNPUへ割り当て、何をGPUへ割り当てるかを確認するのが実用的です。

225Fとの違いと構成

225Fの公式仕様でもNPUはIntel AI Boostの13 TOPSです。Fモデルには内蔵GPUがないため、GPUの4 TOPSはなく、製品全体のピーク値は19 TOPSと記載されています。NPUを使う目的だけなら225と225Fは同じ13 TOPS。画面出力やQuick Syncも必要なら225、外部GPUを必ず用意するなら225Fも候補に入ります。

メモリは両モデルともDDR5-6400までの2チャネル対応です。AIモデルを複数立ち上げるなら、演算速度だけでなく容量を確保します。外部GPUを追加する場合は、GPU側のVRAMが用途に合うかが重要です。CPUのNPU値だけでシステム全体のAI適性を判断せず、モデルとアプリの要件から部品を選びましょう。

数値比較で見るべき単位

NPUの13 TOPSはINT8という計算形式のピーク値です。比較したいアプリがFP16や別の精度を使うなら、TOPSの数字をそのまま処理時間へ置き換えられません。GPUには4 TOPSという別の値があり、全体23 TOPSは複数の処理器を含む製品指標です。アプリがNPUだけを使う時の能力を表す数字は13 TOPSになります。ソフトの対応表に実機測定がある場合は、使いたいモデルの推論時間や消費メモリを優先して比較しましょう。

まとめ

225のNPUは13 TOPS、全体の公表ピークは23 TOPSです。NPU対応アプリと会議用エフェクトには使えますが、Copilot+ PCの40 TOPS条件には届きません。使いたいAIアプリがNPU、GPU、CPUのどこで動くかを先に調べ、メモリ容量や外部GPUを含めて構成してください。225Fとの機能差は比較記事で確認できます。