Core Ultra 5 225と225Fの違いは、グラフィック機能の有無に集約されます。両モデルを同じマザーボードで使えますが、225Fではマザーボードの映像端子から画面を出せません。CPU性能、動画処理、組み立て時の条件を分けて比べましょう。
公式仕様の比較
| 項目 | 225 | 225F |
|---|---|---|
| CPUコア/スレッド | 6P+4E/10 | 6P+4E/10 |
| Pコア最大ターボ | 4.9GHz | 4.9GHz |
| L3/L2キャッシュ | 20MB/22MB | 20MB/22MB |
| ベース/最大ターボパワー | 65W/121W | 65W/121W |
| 内蔵GPU | Intel Graphics、2 Xeコア | なし |
| Quick Sync | あり | なし |
| NPU | Intel AI Boost、13 TOPS | Intel AI Boost、13 TOPS |
上表はIntelの225仕様と225F仕様を突き合わせた結果です。Intelのデスクトップ向け製品表でもCPUのコア数、クロック、キャッシュ、電力は同じ値です。外部GPUを挿してCPUだけを使う場合、型番末尾のFから大きなゲーム性能差を期待する根拠はありません。ゲームのfpsを左右するのはCPU以外にもGPU、メモリ、設定です。
映像出力と組み立て
225は内蔵GPUを持つため、マザーボードのHDMIやDisplayPortを使って画面を出せます。最初は外部GPUなしで組み、必要になってからカードを追加する手順も取れます。225Fはグラフィックス出力が「n/a」で、利用できるディスプレイ数は0とIntelが明記しています。225FでPCを組むなら、映像端子のある外部GPUを最初から用意してください。マザーボード側に端子が見えていても、225FのCPUから映像信号は来ません。
内蔵GPUはGPU故障時の切り分けにも役立ちます。外部GPUを外して225の映像端子から画面が出れば、少なくとも表示経路を変えて診断できます。故障診断のためだけに価格差を払うかは使い方次第ですが、長く使う自作PCでは検討材料になります。内蔵GPU自体の用途は別記事で整理しました。
動画編集とQuick Sync
225はH.264、HEVC、AV1のハードウェアエンコード/デコードとIntel Quick Sync Videoに対応します。225Fの公式仕様ではQuick Syncが「No」です。動画編集ソフトで対応コーデックのハードウェア処理を使いたいなら、225に固有の利点があります。外部GPUにも動画エンコーダーがありますが、対応形式やソフトの利用方法はカードによって変わります。手持ちのGPUに必要な処理機能があるか確認して選びましょう。
NPUは両モデルとも13 TOPSのIntel AI Boostです。AI用途だけで225を選ぶ理由にはなりません。一方、225のGPUには4 TOPSの演算能力が記載され、全体のピークTOPSも225が23、225Fが19です。これは各処理器の能力を示す仕様値で、普段のアプリが一律に4 TOPS分速くなるわけではありません。
価格差とBOX付属品
Intelが示す希望カスタマー価格の下限は225が183ドル、225Fが165ドルです。国内販売額は為替、流通、在庫で変わるので、購入日には日本の店舗で両方の価格を比べます。差額が小さければ、内蔵GPUとQuick Syncがある225の用途は広がります。225Fの販売価格が225より低い店舗で、外部GPUを常設し、そのエンコーダーも使う構成なら、225Fで購入費用を抑えられます。
IntelのLaminar RM2案内には、225と225Fの両方がクーラー同梱対象として掲載されています。無印だけに付属するわけではありません。ソケットも両方LGA1851で、B860などの対応マザーボードを使います。
2026年9月の国内販売状況
ドスパラの225 BOXは31,780円、225F BOXは32,500円の表示でした。225Fは確認時点で在庫なしです。Intelの希望価格ではFが低くても、日本の店頭では無印の方が安い例があります。これなら同じ店では225の内蔵GPUとQuick Syncを追加費用なしで得られます。両方を買える店舗を比べる際は、表示価格に送料やポイント条件も加え、同一日の在庫で判断しましょう。
Thunderbolt 4の仕様
Intelの製品表では、225はThunderbolt 4テクノロジーが「Yes」、225Fは「No」です。これはCPU側の機能差です。実際にThunderbolt 4ポートを使うには、マザーボードにも対応する端子や実装が必要です。高速な外付けストレージやドックを使う予定があるなら、CPUだけでなく選ぶボードの背面端子と製品仕様を合わせて確認します。
まとめ
CPUコアの仕様は同じです。外部GPUなしで組む、Quick Syncを使う、予備の画面出力を残すなら225を選びます。GPUを必ず搭載して動画処理もGPU側で完結し、差額を他の部品へ回すなら225Fが候補です。両モデルの購入費用は、CPU単体とマザーボードを合わせて比べてください。
