Core Ultra 5 225には、Intel Graphicsという名前の内蔵GPUがあります。外部グラフィックボードを後から買うPCや、事務・動画再生中心のPCなら、まずこのGPUで画面を出せます。どこまで任せられるかは、演算用のXeコア数と動画処理機能を分けて考えるとわかりやすくなります。

内蔵GPUの公式仕様

項目 Intel Graphics(225)
Xeコア 2基
最大動作周波数 1.8GHz
対応API DirectX 12、OpenGL 4.5
メディア処理 H.264・HEVC・AV1のハードウェアエンコード/デコード
画面出力 CPU側で最大4画面に対応

数値はIntel公式の225仕様によります。2基という構成は、このCPUの内蔵GPUが映像出力とメディア処理を主な役割に置くことを示しています。モバイル向けの「Core Ultra 5 225H」にあるArc 130Tとは製品もGPU構成も異なります。型番の225という数字だけで、ノートPC向けレビューのフレームレートを流用することはできません。

画面出力と普段使い

ブラウザー、文書作成、オンライン会議、動画再生を中心とするPCでは、内蔵GPUがあると外部カードなしで組み立てられます。CPU側の仕様は最大4画面ですが、実際に接続できる台数はマザーボードの端子構成によって決まります。ASUS PRIME B860-PLUS WIFIの仕様にはHDMI、DisplayPort、映像出力対応USB Type-Cが掲載されています。使うモニターの入力端子と解像度、リフレッシュレートを照らし合わせると、変換アダプターを買う前に構成を決められます。

225の内蔵GPUには専用VRAMがなく、システムメモリを共有します。大きな画像を大量に開いたり複数画面を使ったりするPCでは、メモリ容量に余裕を持たせると作業しやすくなります。DDR5は2チャネル対応なので、2枚組を使う構成が基本です。速度や容量の決め方はメモリの記事で詳しく整理しました。

ゲーム向けGPUとしての限界

GPU性能を必要とする3Dゲームでは、2基のXeコアが処理の中心になります。Intelは225の仕様に2基と明示しており、デスクトップ向け製品表も搭載GPUをIntel Graphicsと記しています。これだけで特定ゲームのfpsを決めることはできませんが、高画質の新作を主用途にするなら外部GPUを前提に構成するのが合理的です。軽いゲームでも、解像度や画質設定を下げると負荷を調整できます。

外部GPUを追加した場合、ゲームの描画は通常そのカードが受け持ちます。このとき225の内蔵GPUは、別モニターの表示やQuick Syncを使う動画処理の選択肢として残ります。RTX 5090を使ったゲームテストの数値は主にCPUの差を、内蔵GPUだけのゲーム結果は主にGPUの差を示します。

Quick Syncと225Fとの差

公式仕様によると、225はH.264、HEVC、AV1のエンコードとデコードに対応し、Intel Quick Sync Videoも利用できます。動画ファイルを再生・変換するPCでは、この専用回路が役立ちます。ソフト側でハードウェア処理を有効にする必要があるため、利用予定のアプリの対応形式も見ておきましょう。

一方、225Fの公式仕様ではグラフィックス出力がなく、Quick Syncは「No」です。グラフィックボードを必ず載せる構成でも、Quick Syncを使いたいなら225を選ぶ理由になります。価格差と機能差は225F比較記事にまとめました。

複数モニターと映像形式

IntelはCPUの最大対応画面数を4としていますが、ASUSの例では端子の種類と数が制約になります。二つの4Kモニターをつなぐなら、両方の入力端子と、各端子で選べる解像度・更新率をボード仕様で確認します。DisplayPort、HDMI、USB Type-Cの映像出力は同じ形状の端子でも対応規格が異なります。会議と資料表示で二画面を使うPCなら、GPUのゲーム性能より先にこの接続条件が実用性を左右します。AV1動画は225にハードウェアデコードがあるため、対応プレーヤーでの再生にも利用できます。

初期構成の費用

内蔵GPUを使う構成では、最初のグラフィックボード費用を省けます。その分をDDR5メモリやSSD、必要な映像端子を持つマザーボードへ回せます。後から外部GPUを足す可能性が高い場合は、電源ユニットの容量と補助電源コネクター、ケースのカード長だけ先に決めておきましょう。225の内蔵GPUがあるので、GPUを購入するまでの期間もPCを使えます。

まとめ

225の内蔵GPUは、事務作業や映像出力、動画のハードウェア処理に有用です。高負荷の3Dゲームを中心に組む場合は、外部GPUへ予算を割り当てましょう。先に接続する画面の数と端子を決め、次に動画処理の必要性を確かめると、225と225Fのどちらを買うか判断できます。